小噺コレクションにもある小噺を、難易度別にご紹介します。挑戦したい小噺の練習にお役立てください。
「けんちゃーん、ちょっといらっしゃい」
「なぁにお母さん」
「これからお母さん、山田さんの家に行くんだけど、一緒に行ってくれない?」
「どうして?」
「ほら、よくおならが出るでしょう」
「うん」
「だから山田さんの家に行っておならが出たら、けんちゃんがやったって言ってくれない?」
「えー嫌だ!」
「お願い、百円あげるから」
「えー百円くれるの? それなら良いよ」
それからお母さんとけんちゃんは山田さんの家にいきました。
それから山田さんと話している時、大きなおならが、ぶー、と出ました。
「まぁけんちゃん、お行儀が悪い。恥ずかしいでしょう」
「ごめんなさい、うっかり出ちゃったの」
「気をつけなさい」
それからお母さんと山田さんが話しているとき、もう一度大きなおならが、ぶー、と出ました」
「うぁああ、お母さん、二発で百円じゃ嫌だぁ! 二百円くれる?」
ある日、車の事故があって、家族全員が死んでしまいました。でも、この家族が飼っていた猿が生きていました。この猿はただの猿ではありません。この猿は人間の言葉が分かります。そこで、警察がこの猿に事故について質問しました。
警官「私が言っている言葉が分かるかい?」
猿「ウキキキキキキキ(うなづく)。」
警官「じゃあ、まず、事故が起こる前に、お父さんは何をしていたんだい?」
猿「ウキ、ウキ、ウキキキキ。(携帯電話で話しているジェスチャー)」
警官「そうか。それが事故の原因かもしれないな…じゃ、お母さんは何をしていたんだい?」
猿 「ウキ、ウキ。。(居眠りのジェスチャー)」
警官「そうか。それも事故の原因かもしれないな… じゃ、子供たちは何をしていたんだい?」
猿 「ウキキキキキキキ (喧嘩しているジェスチャー)」
警官 「そうか。それも事故の原因かもしれないな… ところで、お前は何をしていたんだい?」
猿「ウキキキキキキキ (車を運転しているジェスチャー)」
(猿の鳴き声は「ウキウキ」じゃなくてもいい。)
「すみません」
「おー佐一さん、こんにちは」
「すみません、ちょっとお話したいんですけど良いですか?」
「あ、いいですよ。中に入りませんか?」
「ありがとうございます」
「おかけください」
「あ、ありがとうございます」
「さて、佐一さん、何かご用ですか?」
「実は父がお宅のホースを借りたいと言っております」
「あー、ホースですか。良いですよ。あ、でも何にお使いになるか聞いても良いですか?」
「家が火事です」
肉屋「弁護士の先生!助けてください!」
弁護士「肉屋さん、どうしたんですか?」
肉屋「実は、うちで一番高い肉を犬に持ってかれちまったんです。」
弁護士「犬に?で、その犬はどこの家の犬か、わかってるんですか?」
肉屋「ええ、それは大丈夫です。」
弁護士「その犬が肉を取るところを見た人は他にもいますか?」
肉屋「ええ、お客さん、たくさんいましたから。」
弁護士「じゃあ、問題ありませんよ。その犬の飼い主に払わせればいいんです」
肉屋「そうですか!いや~先生に相談してよかった。表の看板通り、早くてわかりやすいですね!」
弁護士「そうでしょう。」
肉屋「で、その犬っていうのが、実は先生のお宅の犬でしで…。」
弁護士「え?うちのジョンですか?…本当に?」
肉屋「ええ、間違いありません。」
弁護士「そうですか。で、その肉っていうのはいくらですか?」
肉屋「へヘ、毎度ありがとうございます。2万円になります。」
弁護士「2万円!?どうしてそんなに高いんですか。」
肉屋「はあ、一番高い肉ですから。」
弁護士「仕方ないですね。じゃあ、私に1万円払ってください。」
肉屋「え?ちょっと先生、何で私が払うんですか?」
弁護士「表の看板見たでしょう?うちは相談料、3万円ですから」