小噺とは

小噺とは

小噺とは落語の形式を保った短い滑稽話(落とし噺)です。
落語スタイルのジョークと言ってもいいでしょう。
長さはほんの数秒のものから数分ぐらいの比較的長いものまで様々ですが、 必ず「オチ」あるいは「サゲ」とよばれる笑いを誘う台詞で終わります。
落語家は落語本編を語り始める前に、「まくら」と呼ばれるウォーミングアップをします。まくらで小噺を一つ二つ話すと、お客さんがリラックスして、笑いが出やすくなります。 小噺の内容は落語本編の導入に適したものが使われることが多いです。
ですから、演者がどの話をするか予め分からない寄席などでは、 まくらの小噺を聞きながら「今日の演目は○○だな」などと想像するのも寄席ファンの楽しみ方の一つです。

表情、目線、仕草

落語と同様、小噺も台詞はしっかり決まっていて、表情、声音、目線、仕草などを効果的に使って、複数の登場人物やその動作を表現します。 最後の台詞に至るまでの部分をうまく演じることで、オチの意外性が高められ、大きな笑いが取れます。 舞台劇と違い、落語では演者は立ち上がることはないので、歩く、走る、寝るなどの動作もすべて座ったままで行う形が決まっています。 さらに、目線を上手く使って、大人と子供の会話や人物の遠近感を表したりします。

小道具について

落語では動作を表現するために扇子と手ぬぐいを小道具として使います。
この二つ以外のものは使いません。例えば、扇子は箸、筆、キセル、お銚子、封筒、手紙、釣竿などになります。手ぬぐいは、財布、風呂敷、本などになります。 落語で使われる扇子は「高座扇」と呼ばれ、着物を着た時に使う「京扇子」とは形が違います。

柳亭左龍師匠の協力の下、色々な仕草を演じていただいたビデオ映像がありますから、参考にしてください。

仕草あれこれ

小噺を見つけるためのリンク

落語に関する参考URL・参考文献